TOKYO, Jun 10, 2021 - (JCN Newswire) -  NECソリューションイノベータは、AIとクラウドを活用し、大学IR(Institutional Research)(注1)の事務作業における職員の効率的なデータ分析を支援する「NEC 大学IR データ分析クラウドサービス」を本日より提供開始します。

本サービスは、大学をはじめとした高等教育機関が保有する入試成績や履修状況などの教学データを、AIを用いてクラウド上で分析し、「修学状況」「進路」「国家試験合否」「学習意欲」といった結果を図表・数値情報などの視覚的にわかりやすい形で提供します。これにより、教育活動の質向上を目的とした、より効果的な計画の立案や意思決定の効率化を可能にし、大学IRの推進を支援します。なお、本サービスでは、高等教育機関が保有する個々の学生の個人情報を高等教育機関にて「匿名加工情報」に加工(注2)した上で分析し、プライバシーの保護に配慮した仕組みを実現しています。

背景

18歳以下の若年人口の減少は、大学経営に大きな影響をもたらしています。大学には、入学希望者の増加につながる魅力の発信や在学生の効果的な修学フォローが求められており、各大学は、学内で蓄積されたデータを活用することで、これらの課題解決に向けた大学IRの取り組みを進めています。大学IRの強化は、文部科学省より教育研究等の質を向上させる手段として推奨されています。

一方で、データの利活用においては、統計学などの専門的な知識が不可欠なだけでなく、分析結果をわかりやすく表現する等のスキルも求められています。

こうした課題を解決するため、当社は、直感的に理解しやすい分析結果の提供により、在学生への効果的な修学フォローとより健全な大学経営を支援する「NEC 大学IR データ分析クラウドサービス」の提供を開始します。

本サービスの特長

1. AIを活用した傾向分析と予測分析

傾向分析では、学内に蓄積されたさまざまなデータから、国家試験の合否といった分析したい項目に対して影響を与える要素をAIが発見し、国家試験の合否を分ける傾向などの特定を支援します。また、予測分析では過去のデータをもとに、国家試験の合否モデルをAIが作成し、現在のデータから予測される将来の結果を提示します。これらの分析結果から、進路指導やカリキュラムの改訂、試験前の学生へのフォローに役立てることができます。

2. 専門知識を必要としないわかりやすい結果表示

本サービスに教学データを登録することで、傾向分析と予測分析を行い、結果をわかりやすい図表で表示します。これにより、これまで専門家に依頼し、多くの人手や時間をかけていた分析作業の効率化が可能です。

3. 施設利用状況を活用した行動描画

学内の無線LANサービス利用について同意を得た学生の端末から収集した大学構内の施設利用状況を、個人を特定できない形に加工した上で分析し、特定の時間内に学生が密集していた場所を、ヒートマップを用いて地図に描画します。これにより混雑しやすい場所や時間の特定・予測が可能になり、学内制度・施設の改善に役立てることができます。

また、昨今の新型コロナウイルスをはじめとした感染症パンデミックに対して、3つの機能を使った次の分析が期待できます。

●行動描画機能により、キャンパス等の特定エリアにおける
- ”密”となる環境の検出

●傾向分析、予測分析機能により、従来データとの比較から
- オンライン授業の効果測定

NECソリューションイノベータは今後も、先進ICTを活用した大学事務のデジタル化などを通じて、大学経営のデジタルトランスフォーメーションに貢献していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20210610/index.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

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