TOKYO, Jun 1, 2022 - (JCN Newswire) -  日立エナジーは、ドイツの国営鉄道事業者であるドイツ鉄道傘下のDB エネルギーから、鉄道向けの120MWの周波数変換所設備および30年間の保守サービスを受注しました。本設備は、配電網の50Hzの電力を16.7Hzに変換し、ドイツ鉄道が有するベルリン周辺の鉄道用電力網に供給するためのものであり、ベルリンの南約20kmに位置するティロー変換所に設置されます。今回の受注は、昨年、ドイツ鉄道から受注した、鉄道向けとして世界最大クラスの変換所の一つとなる、ハレ・ライプツィヒ近郊の160MWの周波数変換所設備に続くものです。

ドイツ政府とドイツ鉄道は、2020年1月に、鉄道網の整備拡大や近距離旅客輸送の強化など鉄道網の刷新に対して、2030年までに860億ユーロを投資する計画に調印しました。その中でドイツ鉄道は、ドイツ各都市および近隣諸国への高速鉄道網の中心であり、都市鉄道網が発達しているベルリン周辺の鉄道網への電力の安定供給を維持するため、既設の周波数変換所設備の更新を計画しており、今回の受注はそれに基づくものです。

日立エナジーは今回、ティロー変換所の可用性の最大化および、電力損失の最小化、安定した信頼性の高い電力供給を実現するため、当社の最新のパワー半導体を使用した40MWの静止型周波数変換装置3基と、開閉装置、変圧器、制御装置を納入し、30年間の保守サービスも提供します。また、開閉装置と変圧器の稼働データを収集するためのデジタルセンサーも納入予定であり、ドイツ鉄道は収集したデータを分析することで、設備の状態に基づいたメンテナンスを実施することが可能になります。

日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「日立エナジーが、ドイツ鉄道の鉄道用電力網への16.7Hzの電力供給を支援するパートナーに選ばれたことを大変嬉しく思います。本件は、エネルギー転換の加速と持続可能なエネルギーの未来の実現に向けた、お客さまやパートナーとの協創の一例です。」と述べています。

日立エナジーは、鉄道向け周波数変換所設備や再生可能エネルギーの送電網への連系など、系統連系および電力品質ソリューションをグローバルに提供しています。

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