TOKYO, Oct 22, 2021 - (JCN Newswire) -  三菱重工業は、日立工場(茨城県日立市)で運営する金属AM(Additive Manufacturing:積層造形)の研究開発(R&D)・製造拠点「AM-Zone(R)」を活用したオープンファクトリーサービスで、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」を受賞しました。世界最高水準の金属3D(三次元)プリンター技術での造形・加工から評価・コンサルティングまで提供できるワンストップサービス機能の実現、ならびに地域の企業や大学が活用可能なオープンファクトリーとしてのサービスを提供するものです。受賞に際して、移設可能なコンテナ・パッケージングとして機能的に配置されている先進的なデザイン性が、高く評価されました。

AM-Zoneは、本年10月1日付で三菱重工と経営統合した三菱パワー株式会社が、2020年9月に完成・稼働させたものです。三菱パワーが長年蓄積してきた金属AM技術について、材料となる金属粉末およびワイヤーの開発から金属積層造形、製品仕上げ加工に至る一貫生産を実現するため、金属粉末製造装置や各種の金属積層造形装置で構成されています。

これらの装置配置については、コンテナにパッケージングすることで統一性をはかり個別装置を大きな空間に機能的に配置するデザインを採用。コンテナ・パッケージング採用により、金属粉末材料の拡散・飛散が防止でき、造形品等に関する顧客の秘密情報も守れます。また、コンテナを採用することで配置変更や移設が可能となり、モバイル工場機能も獲得。さらに、粉末を扱うコンテナでは、空気中に浮遊する数マイクロメートル径の金属をフィルターで捕集できるようにしたため、作業従事者の健康面に対する影響に十分配慮する工夫を施しています。

同拠点では、地域の自治体・企業と連携して、見学会などを通じてAM技術の普及・活用拡大に向けた活動も推進。オンラインによる見学会も行っており、さらなるデジタル化技術の採り入れをはかることで遠隔操作にも取り組んでいく計画です。

三菱重工は、今回の受賞を契機にAM-Zoneの発信機能を高め、さらなる活用をはかるとともに、次世代産業社会の形成に貢献していきます。

◆ 審査委員による「評価コメント」
次の時代のものづくり・未来の工場の形として注目される、Additive Manufacturingの姿を探索する、意欲的なプロジェクト。安全、安心に運営するための情報管理や健康に配慮した粉末処理などの緻密な設計と同時に、地域や大学などの研究者達と連携するオープンファクトリーの構想など、新たなものづくりの姿へと業界をリードする、挑戦する姿勢も評価された。

◆ グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで60年余りにわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は50,000件以上に上っています。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/21102201.html

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp

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