TOKYO, Sep 16, 2021 - (JCN Newswire) -  三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、中部電力株式会社と共同開発した循環加温ヒートポンプ「Q-ton Circulation(キュートン サーキュレーション)」で、日刊工業新聞社主催の「第24回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」の「優秀賞」を受賞しました。地球温暖化係数(GWP(注1))の低いR454C冷媒を日本で初採用したことにより、エネルギー効率を向上するとともにランニングコスト、CO2排出量を大幅に削減した点などが技術的に高い評価を受けたものです。贈賞式は東京都千代田区の霞山会館で10月6日に行われます。

オゾン層保護・地球温暖化防止大賞は、オゾン層保護と地球温暖化防止に対して不断の努力を重ね、顕著な功績をあげ貢献した団体、企業、個人に対して日刊工業新聞社が毎年表彰を行っているもので、オゾン層保護対策と地球温暖化防止対策のさらなる促進に寄与することを目的としています。同技術に対する賞の贈呈は、公益社団法人日本冷凍空調学会の「第47回技術賞」(2019年)、一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会の「第38回優良省エネルギー設備顕彰 優秀賞(改修設備部門)」(2021年、受賞者:三菱重工冷熱株式会社)に次いで三度目となります。

Q-ton Circulationは、ホテルやスーパー銭湯などの温浴施設や機械工場の生産プロセスで使う循環温水を作るためのヒートポンプで、冷凍機などの製品に対し欧州で先行導入されているGWPの規制値150を下回る冷媒R454C(GWP146)の採用により、環境負荷低減に大きく貢献できる製品です。また、独自の高効率3Dスクロール圧縮機を搭載した二段圧縮冷凍サイクルを採用することで、エネルギー消費効率(COP(注2))が3.3という高いエネルギー効率も確保しCO2排出量を大幅に削減できます。さらに、ガスボイラに比べてランニングコストは67%減、エネルギー消費量は52%減を実現しています(注3)。

近年、脱脂・部品洗浄用の循環温水を必要とする工場においては、化石燃料を用いる蒸気ボイラーや電気ヒーターに代わって高効率のヒートポンプ導入が進んでいます。ただ、従来のヒートポンプは代替フロンなどの高GWP冷媒を使用するため、地球環境保護の観点から低GWP冷媒を採用しつつ高効率で加温運転ができる機器が求められており、本製品はこうしたニーズに応じて開発されました。2018 年の発売以降、既存ボイラー機からの更新や新規設備として着実に販売台数を増やしています。

三菱重工サーマルシステムズは今回の受賞を励みとして、さらなる環境負荷低減と省エネに役立つ技術・製品開発に取り組み、サーマルエンジニアリング事業、大型冷凍機事業、空調事業、輸送冷凍機事業、カーエアコン事業などといった事業領域の広さを生かしたシナジーによる総合技術力で、多種多様な市場ニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現に力を注いでいきます。

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概要:三菱重工業株式会社

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