富士通、先端AI技術と「Fujitsu Uvance」のオファリングを融合させる、新たな全社AI戦略について発表
東京, 2024年2月14日 - (JCN Newswire) - 当社は、生成AIが人間の生産性と創造性を拡張することから、生成AIをはじめとするAIを“わたしたちのバディ”と位置づけ、30年以上に渡り研究を続け7,000件以上の導入実績を有する先端AI技術と、お客様のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)や社会課題解決を支援する事業モデル「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」を融合しビジネスを展開していきます。
具体的には、先端AI技術を試せるAIプラットフォームであった「Fujitsu Kozuchi」を新たに当社のAIサービスとして商品化し、「Fujitsu Uvance」の社会課題を解決するクロスインダストリーの4分野であるVerticalオファリングを中心に組み込んでいきます。さらに「Fujitsu Kozuchi」と、企業・業種を超えたデータ連携とトレーサビリティを実現するブロックチェーン技術「Fujitsu Track and Trust」、PalantirやMicrosoft Azureなどのデータ基盤の3つで構成された新たなプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を「Fujitsu Uvance」オファリングとしてサービス化し、テクノロジーコンサルティングサービスとあわせて2024年3月末より国内、4月末より海外向けに提供していきます。「Fujitsu Data Intelligence PaaS」は、組織内外に散在する膨大なデータを意味の理解できる形に統合して意思決定を支援するもので、これにより、業種間で分断されたデータを統合的に連携・分析し、企業間のクロスインダストリーを活性化させ、これまでにない解決策や知見を導出することでお客様のSXと社会課題解決を支援します。
また、当社は、スーパーコンピュータ「富岳」を活用したLLMの並列計算学習手法の研究開発(注1)に加えて、独自にオープンLLM(注2)をベースに追加学習およびチューニングを実施して日本語性能を追求した特化型モデルを2023年12月に開発し、ベンチマーク性能でトップレベル(注3)を達成しています。現在は、画像やコード生成などの領域特化型の生成AIの独自開発、ならびにこれらの生成AIやパートナー各社の複数の生成AIモデルを効率良く混合できる生成AI混合技術の開発も進めており、GPT-4VやHuggingGPTを含む最先端の生成AIモデルと同等以上の精度を有することを確認しています。
さらに現在、世界最大規模の10億ノードを越える関係性を検証できる当社独自のナレッジグラフと生成AI、データの確からしさを判別可能にするTrustable Internet技術を連携させることで、生成AIの課題である出力の不安定性を解消し、大規模かつ複雑な法規制や社内規則に準拠した正確な出力を保証する生成AIトラスト技術の開発も進めています。これらの生成AI混合技術や生成AIトラスト技術に加えて、ローカルな環境でセキュアに利用可能なLLMについても、2024年4月から順次、当社の先端技術を無償で試せるFujitsu Research Portalを通じて提供する予定です。
さらに当社は、グローバルの全従業員約12万4,000人が生成AIをセキュアに使用できる環境を整備し、2023年5月から社内実践を強力に推進しています。具体的には、プログラミングコード開発におけるコード生成工数の平均約20%削減や、毎月13人月の工数を要していた商談情報分析と経営レポート作成作業の完全自動化、社内FAQの自動生成などをはじめとする高い効果を様々なユースケースで生み出しており、これらの実践知をもとにお客様にソリューションとして提供しています。
URL https://pr.fujitsu.com/jp/news/2024/02/14.html
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