MFMとNEC、共同で営農支援分野での実証実験を開始

TOKYO, Dec 6, 2021 - (JCN Newswire) -  エム・エス・ケー農業機械株式会社(注1、以下 MFM)と日本電気株式会社(注2、以下 NEC)は、共同で営農支援分野での実証実験をこの度開始しました。

本実証は、北海道にある小麦農場約170ha(東京ドーム約34個分)において約2年かけて実施します。MFMが取り扱う先進機能搭載農機での収穫によって圃場ごとの収量を把握するとともに、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を活用し、衛星画像や各種センサーから営農・環境データを可視化します。可視化で集積されたデータを基に、AIによる営農アドバイスの価値検証を行い、AIが提案した最適な施肥設計に基づいて自動的かつ精密に可変施肥を行える施肥機との連動を目指します。2社は、営農現場での課題解決を通して「持続可能な農業の発展」に貢献していきます。

共同実証実験の概要

目的:営農現場での課題解決を通して「持続可能な農業の発展」に貢献すべく、農業生産者様と共同で実証実験を行う。
実験エリア:北海道河西郡芽室町
対象作物:小麦
提供価値
(仮説)
(1) 営農データ、並びに環境データの可視化、蓄積(1年目)
(2) AIを活用した農業生産性向上に資する営農アドバイスの価値検証(1~2年目)
(3) 営農アドバイスを踏まえた先進機能搭載農機の稼働への落とし込み(2年目)

MFM取扱商品である独CLAAS社製LEXIONシリーズは、高性能大型コンバインハーベスターです。本実証実験において、収量マッピングオプション、水分計オプションを含む先進機能を搭載した最新式LEXIONで対象圃場の収穫作業を行います。収穫後は、オプション機能を活用して収量マップを作成し、シーズン中の営農データと環境データ(過程)と収量マップ(結果)をNECの「CropScope」と連携させることで、将来的には翌シーズンの最適な施肥設計・施肥計画の立案や、可変施肥対応施肥機の稼働に落し込むことを目指します。

独CLAAS社製の高性能大型コンバインハーベスターLEXIONシリーズ、仏KUHN社製の可変施肥対応機種を含む施肥機(ファーティライザースプレッダー)については下段URLもご参照ください。

NECの「CropScope」は、衛星写真から把握する作物生育状況、ならびに土壌気象センサーから把握する圃場環境の可視化と、可視化されたデータを基にAIによる営農アドバイスを行うサービスです。これまで、欧州や米州などにおいて「CropScope」を活用したトマト農家と実証を行い、熟練栽培者と同等の収穫量を実現できることを確認しました。今回、AIによる最適な営農アドバイスを、MFMが販売・サービスする先進農機の稼働に落し込むことで、再現性の高い農業の実現と農業生産性の向上、農業経営の効率化を目指します。

本発表にあたり、両社からのコメントは以下です。

MFM 代表取締役社長 齊藤 良幸
「当社の経営理念は「わが国農業の健全な発展に貢献すること」、並びに「顧客と目的意識を共有し、農業経営の効率化を総合的に提案すること」。本実証実験はまさに同経営理念に通ずるものであり、NECと連携して取組みを加速させていく所存です。当社は企業活動を通して、SDGsで掲げられる社会的課題の解決に積極的に取り組み、持続可能な農業の実現に貢献することを目指します。」

NEC 執行役員 兼 コーポレート事業開発本部長 中島 輝行
「NECはこれまで農業ICTやAI技術の活用により農業生産現場で抱える課題へ寄り添い「CropScope」の強化に取り組んで参りました。エム・エス・ケー農業機械との実証を通じて先進農機との連携による新たな価値を創出し、農業生産に関わるお客様の多様なニーズに応え、地球規模で広がる気候変動や食料需要増などの社会課題解決に貢献していきます。」

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202112/20211206_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

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