TOKYO, Jan 6, 2022 - (JCN Newswire) -  エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、当社の米国研究子会社H3 Biomedicine Inc.が創製し、スプライシングモジュレーターとして開発中の 抗がん剤H3B-8800について、Roivant Sciences Ltd.(Nasdaq: ROIV、本社:英国ロンドン、 以下 Roivant)の子会社にグローバルにおける研究、開発、製造、販売に関する独占的権利を供与するライセンス契約を締結したことをお知らせします。

H3B-8800(Roivantの開発品コード:RVT-2001)は、H3 Biomedicine Inc.で創製された経口投与可能な低分子のSplicing Factor 3B subunit 1 (SF3B1)モジュレーターです。遺伝情報からタンパク質を合成する過程においては、タンパク質合成に不要なメッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列であるイントロンを取り除くスプライシングが行われます。一部の血液および固形がんでは、このスプライシング因子をコードする遺伝子に変異が認められます。SF3B1は、スプライシング因子において特に頻度の高い遺伝子変異です1、2。本剤はSF3B1に結合し、がんにおける異常なmRNAスプライシングを調節することで抗腫瘍効果を発揮することが非臨床の研究モデルで示されています3。現在当社とH3 Biomedicine Inc.が、SF3B1遺伝子変異を有する骨髄異形成症候群の患者様を対象とした臨床第Ⅰ相試験を米国、欧州で実施中です。

本契約に伴い、当社は契約一時金を受領するとともに、開発、薬事の進捗に応じたマイルストンペイメントおよび上市後には売上収益に応じた一定のロイヤルティを受領する予定です。

Roivantは、独自のビジネスモデルを持つバイオ医薬品企業であり、多様な領域において効率的な臨床開発を行う「Vants」という子会社を設立しています。当社は、Roivantとの本ライセンス 契約により、本剤の価値が最大化されることを期待しています。当社は、引き続き最先端のがん研究に基づく創薬を加速し、がん患者様とそのご家族、さらには医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してまいります。

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概要:エーザイ株式会社

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