TOKYO, Nov 17, 2021 - (JCN Newswire) -  NECは、通信機器のオープン化に取り組むグローバルなコミュニティ「Telecom Infra Project」(TIP、注1)のOpen Optical & Packet Transport(OOPT、注2) プロジェクトグループが推進する、光伝送領域のオープン化に向けた「Phoenix(フェニックス)」プロジェクトに参加します。Phoenixは、オープンかつハードウェアとソフトウェアが分離された大容量DWDM(高密度波長分割多重)ネットワークに適用される400G(ギガ)トランスポンダ(注3)の開発を行うプロジェクトです。

今回NECは、Phoenixが目指すハードウェアとソフトウェアが分離した完全なディスアグリゲーションモデルを提案したことが評価され、本プロジェクトに参加することになりました。

光伝送システムは通信事業者の基地局と基幹通信網をつなぐバックホールなどに用いられています。光伝送システムにおけるハードウェアとソフトウェアを分離することにより、用途に応じて多種多様なハードウェアとオープンソースソフトウェアを組み合わせることができるようになり、通信事業者は運用条件に応じて柔軟かつ最適な伝送システムを実現することが可能になります。

NECはこれまで、RAN(Radio Access Network)領域のオープン化を積極的に推進してきましたが、本プロジェクトへの参加により、光伝送領域におけるオープン化も推進し、同領域におけるイノベーションの促進に貢献します。

NECはOpen RANにおける商用モバイルネットワークの構築とエコシステム構築および運用支援の実績、光伝送システムにおけるキャリアグレードのネットワーク構築の経験を活かし、ネットワークのオープン化の推進に貢献します。光伝送領域のオープン化は、最適なコストで柔軟にシステムの構築が可能となる一方で、マルチベンダ環境での機能・性能の担保や、高度な運用が求められるため、高信頼のネットワーク構築の経験を持つシステムインテグレーターの貢献が必要とされており、NECは本プロジェクトではオープン化に対応したアーキテクチャを活用して、システムインテグレーターの役割を担います。

開発予定のトランスポンダの特長

- ハードウェア、ソフトウェアの多様な組み合わせにより最適なソリューションを実現
通信事業者は、市場に存在する様々なハードウェアとソフトウェアから自由に選択できるようになります。また、多様なネットワーク要件に対して、コストや品質、デリバリーなどあらゆる観点で最適なソリューションを導入することが可能になり、最新技術の導入も容易になります。

- 安心かつ持続可能なマルチベンダ環境の実現
様々なベンダの製品の組み合わせに対し、品質・性能を担保するインテグレーションサービスや、オープンソースソフトウェアのメンテナンスサービスなど、通信事業者が安心してマルチベンダ環境のネットワークを運用するために必要なサービスを提供します。

本件に関し、TIP のチーフエンジニアの David Hutton は次のように述べています。
「現在通信事業者は、世界中のコミュニティに優れた接続性を提供するために、スピードと変化への対応力の向上を必要としています。NECの参加は、Phoenixのユースケースがオープンでハードウェアとソフトウェアを分離した光ネットワーク・アーキテクチャで実現可能であることを示すための重要な相互運用性に貢献します。我々は、TIP準拠のNECソリューションや、同社のシステムインテグレーターとしての能力に大変期待しています」

NEC 執行役員常務 河村 厚男は次のように述べています。
「NECは、柔軟なネットワークの構築が実現できるオープンなインタフェースに準拠した光伝送システムの開発を通じて、通信事業者が提供する多様なサービスの実現を支える、柔軟で最適なソリューションを提供できると考えます。今後も引き続き、グローバルでの光ネットワークの高度化および拡大に取り組んで参ります。」

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202111/20211117_02.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

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