TOKYO, May 20, 2021 - (JCN Newswire) -  NECは、ハワイ州主要5空港における顔認証・映像分析技術およびサーマルカメラを組み合わせた渡航者の体表温度スクリーニングシステムの構築を完了し、ハワイ州交通局が運用を開始しました。本システムはNECの感染症対策ソリューションを活用し、米国現地法人であるNEC Corporation of America(注)と協力して構築したものです。本システムは、新型コロナウイルス感染症の一般的な症状である38度以上の体表温度を検出した際に空港職員に通知するもので、安全、迅速かつ効率的に対処することが可能になります。

本システムは、2020年8月から先行で、ダニエル・K・イノウエ国際空港(オアフ島)、カフルイ空港(マウイ島)、リフエ空港(カウアイ島)、エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(ハワイ島)、ヒロ国際空港(ハワイ島)のすべての到着ゲートに設置したサーマルカメラを用い、飛行機を降りた渡航者のスクリーニングが行われてきました。

このたび、顔認証と映像分析を含めた全システムの運用が始まりました。本システムは、体表温度38度以上の渡航者に限り画像を撮影した上で、空港内の最寄りの監視制御室に通知します。その人物に対し、空港職員が改めて手動で体温を計り、定められた温度以上であることが確認された場合は、新型コロナウイルスのサンプル採取など追加の医療検査を実施します。

本システムの導入により、到着フライトごとに空港職員をゲートに配置し、渡航者の体表温度スクリーニングを手動で行うなどの対応が不要となり、職員の感染リスクの軽減、費用および人的リソースの低減、複数箇所の効率的な把握を実現します。

なお、本システムで収集した渡航者の画像は、氏名、住所、運転免許証番号などの個人情報に関連付けることはなく匿名で扱われます。また、画像は収集後30分以内に削除され、外部業者に共有することはありません。さらに、体表温度38度未満の方の画像は撮影しません。

本発表に当たり、ハワイ州から以下の賛同文を頂戴しています。

ハワイ州は昨今のパンデミックに対応し、積極的な対策を実施し続けています。今回の5空港における体表温度スクリーニングシステムの導入は、新型コロナウイルス感染症のまん延を防ぎ、コミュニティの健康と安全を保護するための施策の一部です。サーマルカメラや顔認証などの技術を活用することで、渡航者のチェックプロセスを効率化し、ハワイの空港を世界のNew Normalに近づけていきます。
ハワイ州 知事 David Yutaka Ige

また、本発表へのNECとNEC Corporation of Americaのコメントは以下のとおりです。

NECのワールドクラスの技術とハワイ現地企業の力を組み合わせることで、今回の困難なDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトを完遂することができました。今回のプロジェクトで生み出したイノベーションは、ハワイ州を往来する太平洋横断フライトの利用による感染リスクの軽減に貢献しました。
NEC 執行役員常務 吉崎敏文

ハワイ州交通局様は、このたびの全システム運用開始について、観光需要が戻りつつあるハワイ州における旅行者と住民の健康と安全を守る措置として、自信を持っています。私たちは、システム構築をスケジュールどおりかつ予算内で完了できるNECグループの能力に誇りを持っており、ハワイ州の観光と空の旅をNew Noramlに近づけるのに役立つ技術とソリューションを提供できることを光栄に思います。
NEC Corporation of America, Chief Experience Officer, Raffie Beroukhim

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202105/20210520_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

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