Toyota City, Japan, Oct 17, 2022 - (JCN Newswire) -  10月14日(金)-16日(日)にかけて、岐阜県・高山を拠点に2022年シーズン全日本ラリー選手権(JRC)第8戦「第49回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022」が開催され、TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)の勝田範彦/木村裕介組が3位表彰台を獲得しました。眞貝知志/安藤裕一組も4位で入賞し、2022年シーズンを締めくくりました。

モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的に、2015年から全日本ラリー選手権に参戦するTGR。GRヤリスをベースとする「GR YARIS GR4 Rally」を2021年から投入し、最上位カテゴリーであるJN1クラスに挑戦しています。

3月に開幕し、全国各地を転戦してきた全日本ラリー選手権は、ここ高山で最終戦を迎えました。第6戦カムイ、第7戦ラリー北海道とグラベル(未舗装路)ラリーが2戦続き、ターマック(舗装路)を舞台とするのは、6月の第5戦モントレー以来です。2020年大会は新型コロナウイルスの影響により中止、2021年大会は無観客での実施を余儀なくされており、今大会は2019年以来の有観客での開催を実現しています。

スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間)の総走行距離は65.50kmと短いものの、気温の変化に合わせたタイヤの使い方や、変わりやすい天候への対応など、チーム力が問われる一戦です。6月のモントレーまでに得た舗装路での積み重ねを活かし、チームは前戦北海道を終えた後に2度のテストを実施。足まわりや駆動系、ブレーキなどに改良を施し、2022年シーズン集大成のラリーに挑みました。

競技初日、勝田選手は僅差の2番手争いを展開して3番手、眞貝選手も安定したペースで4番手につけました。最終日、3.0秒のタイム差を逆転すべく、2番手のライバルを追う勝田選手でしたが一歩及ばず3位でフィニッシュ。眞貝選手もミスなく走行し、強力なライバルたちを抑え切って4位を得ました。全8戦を終えて、勝田選手はシリーズランキング2位、眞貝選手はシリーズランキング7位をそれぞれ確定しました。

なお、今大会は愛知県の「GR Garage高辻」より、メカニック1名がチームに加わり、メンバーとともにGR YARIS GR4 Rallyの整備を実施しました。

■豊岡悟志(TGRチーム監督)
最終戦は色々な面で進化を感じ、良いラリーになったと思います。しっかり準備して臨めましたし、勝田選手と眞貝選手の要望に応えるべく、エンジニアとメカニックが1年間積み重ねてきた結果だと思います。2022年は全体的にも良い流れのシーズンでした。特に、ヘイキ・コバライネン選手と同じクラスで走ったことで、多くの刺激を得られたと思います。結果的に負けてしまったことは悔しいですが、ここまで健闘できたことは、ドライバーやスタッフのみんなが一生懸命に頑張ってきた成果だと言えるでしょう。

■勝田範彦(ドライバー)
長いようで短いシーズンでした。最終戦も無事に走り切り、チームで3位と4位という、とても良い結果を得ることができました。僕自身も表彰台に立つことができましたし、眞貝選手の成長も感じています。昨年から、チームとGR YARIS GR4 Rallyは一戦ごとに進化を続けてきました。メカニックやエンジニア、全員が一丸となって頑張った結果、シリーズを2位で終えることができたと思います。ヘイキ・コバライネン選手とは、もう少し僅差の勝負がしたかったですね。今後もさらに進化し、高みを目指したいと思います。

■眞貝知志(ドライバー)
何よりもラリー北海道のクラッシュの後、限られた時間で再び気持ちよく走れるクルマに修復してくれたチームの皆さんに感謝しています。JN-1クラスに参戦して2年目のシーズンとなりましたが、学習に専念した昨年の1年目と比較すると、今年は結果も残さねばと、プレッシャーを感じることもありました。第5戦のモントレーでは2位表彰台を獲得できましたし、今回のラリーのようにコンスタントにトップ6のドライバーとも競い合えるようになりました。ただ、ドライバーのミスによるリタイアも2度あったので、今後はさらにスピードと確実性を両立できるドライバーにならなければならないと感じています。

■齋藤尚彦(エンジニア)
GR YARIS GR4 Rallyでの2年目を終えましたが、どこまで行っても学ばせてもらっています。今年はヘイキ・コバライネン選手という大きな目標ができ、少しでもクルマを良くしようと、会社にいる仲間や技術者、生産の人たちに知恵を出してもらい、全社一丸となって取り組めました。この知見を市販車に活かして、お客様にもっと良くなった走りをお届けしたいです。今週末はスーパー耐久シリーズが行われていますが、そちらでもモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり、モリゾウ選手自らカーボンニュートラルへの挑戦に取り組んでおり、まさにレース現場が開発の現場になっています。

■斎藤大河(メカニック)
昨年からチームに加わり、今年は眞貝選手の車両のリヤまわりを担当しています。今大会はメカニックが少なく2台分を見るので大変でしたが、前戦の北海道を終えて車両の修復などを頑張ってきたので、眞貝選手に気持ち良く走ってもらえて、うれしく思います。元々は電気関係の部署で配線設計などを担当していました。先を見て、考えて行動することが得意ではなかったのですが、ここで鍛えてもらいました。来年も帯同する予定ですので、先を見据えて動き、若い人たちを牽引できる人材になりたいと思っています。

■安藤寿吉(GR Garage高辻)
ラリーに参加したのは初めてで、短時間での作業や責任感など、大変さを感じました。でも、すごく楽しく作業ができました。メインは勝田選手の車両でしたが、眞貝選手の車両整備の手伝いも行いました。ラリーでは複数名で作業を行うので、声がけなど、チームワークの大切さを感じました。それに、タイムだけではなく、全力で走る選手たちの命を預かっている作業でもあります。それはお客様対応でも同じことで、あらためて気持ちが引き締まりました。GR Garageはモータースポーツ好きのお客様も多くご来店されます。今回の体験をお客様にお伝えするなどし、さらにラリーも盛り上げていきたいですね。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://toyotagazooracing.com/jp/jrc/release/2022/08/

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