TOKYO, Sep 22, 2022 - (JCN Newswire) -  日立エナジーは、このたび、鉄道向け乾式(オイルフリー)牽引用変圧器「RESIBLOC(R) Rail」シリーズの新製品として、冷却システムを一体化した最大電圧25kVの乾式牽引用変圧器の提供を開始します。本製品は、冷却システムと変圧器を工場内で一体化して提供するもので、乾式変圧器の利点であるメンテナンス性などを維持しながら、冷却システムと変圧器を個別に設置する場合と比較して、車両への設置を容易にします。

牽引用変圧器は、集電方式の一つである架空電車線からの電力を、牽引、照明、暖房と換気、ブレーキ、信号、通信などの重要な機能に供給する設備です。乾式牽引用変圧器は、油を使用しないことで、エネルギー効率や人・環境に対する安全性を向上するとともに、メンテナンスの必要性や故障率を低減するという利点をもたらします。

当社は、2018年に乾式牽引用変圧器の代表的な製品である最大電圧15kVのRESIBLOC®Railを発売し、その後、技術開発により最大電圧を25kVに上昇させています。そして今回、さらなる技術開発により、冷却システムを一体化した最大電圧25kVのRESIBLOC(R) Railの販売を開始します。

RESIBLOC(R) Railは、従来の油入牽引用変圧器と比較して、巻線(コイル)の損失を45%低減するとともに、最大99%というエネルギー効率を実現しており、CO2排出量を大幅に削減します。また、列車運行のエネルギーコストを最大10%削減します。

RESIBLOC(R) Railが持つ安全性、信頼性、可用性、保守性、高効率性は、鉄道業界が乗客、事業者、地球にとってより良い車両を設計するための鍵となるものです。CO2排出量を削減することは、鉄道業界のバリューチェーンにおけるすべての関係者の責任となっています。気候変動対策は、鉄道事業者にとっても課題であり、それはコラボレーションとイノベーションによって達成することができるものです。RESIBLOC®Railは、設備のメンテナンスやエネルギー消費量、CO2排出量を削減し、大幅に低い運用コストを提供するという日立エナジーのイノベーションへの深いコミットメントを表す一つの例です。

日立エナジーのトランスフォーマービジネスユニット担当役員であるブルーノ・メレスは、「RESIBLOC®Railは脱炭素化に貢献するとともに、油を使用しないことで、人、設備、周辺環境への影響を最小限に抑えています。当社のエンジニアによって開発された先駆的な変圧器技術は、社会と鉄道業界の持続可能なエネルギーの未来を加速するのに役立ちます。」と述べています。

なお、当社は、2022年9月20日から23日にドイツ・ベルリンで開催される国際鉄道技術専門見本市「InnoTrans」において、冷却システムを一体化した最大電圧25kVのRESIBLOC(R) Railを紹介しています。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
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日立エナジーについて

日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約38,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。 https://www.hitachienergy.com/jp/ja/

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