Toyota City, Japan, Jun 17, 2022 - (JCN Newswire) -  TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、6月23日(木)から26日(日)にかけて、ケニアで開催される、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦「サファリ・ラリー・ケニア」に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(GR YARIS Rally1 1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のGR YARIS Rally1で参戦。昨年、オジエが優勝し、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場した勝田貴元が総合2位に入ったこの伝統のグラベル(未舗装路)ラリーで、今年も最高の結果を得るべくチーム一丸となって臨みます。

昨年、2002年大会以来19年ぶりにWRCの一戦として開催されたサファリ・ラリー・ケニアでは、オジエと勝田が最終日まで優勝を争い、オジエが優勝、勝田がキャリア初表彰台となる総合2位を獲得。ヤリスWRCが1-2フィニッシュを飾り、トヨタは通算10回目となるサファリ・ラリー優勝を達成しました。今季オジエは全戦には出場しませんが、サファリ・ラリーは彼にとってシーズン3回目の出場大会になります。

チームは今年、新開発のハイブリッド・ラリーカー、GR YARIS Rally1でこのアフリカン・イベントに挑みます。ロバンペラは第2戦から第4戦にかけて3戦連続で優勝。前戦ラリー・イタリア・サルディニアではドライバー選手権首位を守り、2位のライバルとの差を55ポイントに拡げました。昨年のこの大会では、深い轍でスタックしたことで総合6位に留まりましたが、その苦い経験を経て大きく成長。今シーズンはどのラリーでも速さと安定性を示しています。エバンスもまた、昨年のサファリ・ラリーではクルマにダメージを負ってデイリタイアを喫し、総合10位でラリーを終えましたが、この難易度の高い特殊な一戦で貴重な経験を積みました。また、TGR WRT Next GenerationからGR YARIS Rally1で出場する勝田は、今季全てのラリーでポイントを獲得しており、初表彰台を獲得した思い出のサファリ・ラリーに、昨年以上の自信を持って臨みます。

かつて、サファリ・ラリーはケニアを中心に東アフリカの国々を走行する壮大なスケールのイベントでした。ラリーの開催日数も走行距離も非常に長く、コースに関しても完全には閉鎖されていない一般道も使用するなど、他のWRCイベントとは大きく異なるスタイルが特徴でした。現在は他のWRCイベントと同じフォーマットを採用し、特殊性はかなり薄まりましたが、それでも場所によって路面が非常に荒れていたり、突然の大雨で路面が瞬時に泥状になるなど、依然他のラリーと大きく異なるキャラクターを備えています。

ラリーの中心となるサービスパークは昨年と変わらず、首都ナイロビの北西約100kmに位置するナイバシャ湖畔に置かれます。ラリーは22日水曜日午前中のシェイクダウンを経て、23日木曜日の午後ナイロビ中心部の「ケニヤッタ国際会議場」で行われるセレモニアルスタートで開幕。直後に、すぐ近くのカサラニで4.84kmのスーパーSSが行われ競技がスタートします。アフリカの広大な大地での本格的な戦いは24日の金曜日からとなり、ナイバシャ湖の周辺で、新ステージであるSS3/6「ジオサーマル」や、今大会最長となる31.25kmのSS4/7「ケドング」を含む、3本のステージを各2回走行します。25日の土曜日は、サービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で3本のステージを各2回走行します。いずれも昨年と同じ名前のステージですが、SS8/11「ソイサンブ」は距離が長くなり、エルメンテイタは昨年と進行方向が逆に設定されています。最終日26日の日曜日は、ナイバシャ湖の南側で3本のステージを各2回走行。SS15/18「ナラシャ」は新ステージとなり、SS16の再走となる最終ステージのSS19「ヘルズゲート2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージは全部で19本、計363.44km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1223.77kmとなります。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

昨年、サファリ・ラリーがWRCのカレンダーに復帰して胸が躍りました。ラリーの内容的には以前と大きく異なりますが、イベントのスピリットは変わらず、純粋な速さ以上に耐久力が求められるラリーです。表彰台に上ることさえ難しいように思えた局面もありましたが、最終的には1-2フィニッシュを達成することができました。ですので、今年もどんなことが起きても対応できるように準備をする必要がありますし、Rally1カーにとっては大きな試練となるかもしれません。レッキの段階では良いコンディションに思えても、ラリー本番では非常に厳しい状況になることもあります。ステージの全てが荒れているわけではありませんが、深い轍(わだち)がたくさんあり、非常に柔らかく砂に覆われた路面も多くあります。それでも、我々の4人のドライバーは昨年の経験を頼りに、どのような事が起きるか、ある程度予想して戦うことができるはずです。

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https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2022/rd06-preview/

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