TOKYO, Mar 12, 2021 - (JCN Newswire) -  理化学研究所(理研)と富士通株式会社(富士通)が共同で開発したスーパーコンピュータ「富岳」[1] が、このたび、日刊工業新聞社が主催する「第50回 日本産業技術大賞」において、最高位となる「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

「日本産業技術大賞」は、その年に実用化された革新的な大型産業設備・構造物や、先端技術の開発、実用化で顕著な成果をあげた企業・グループを表彰し、産業界や社会の発展に貢献した成果をたたえるとともに、技術開発を奨励することを目的として1972年に創設されました。産業の高度化およびシステム化技術時代を迎えた今日にふさわしい「総合技術を結集した成果」を表彰の対象とし、今回が50回目となります。

「富岳」は、社会的課題と科学的課題の解決で世界トップレベルの成果をあげるとともに、超スマート社会Society5.0 [2] の実現に貢献することを目的とし、高い性能と幅広い利活用を追求して開発を行い、2021年3月9日に共用を開始しました。圧倒的な性能や電力効率、汎用性を持つCPUなどの日本の高い技術を集結させた「富岳」は、スーパーコンピュータの性能ランキングにおいて世界初の2期連続4冠を達成し、「富岳」開発で培った富士通の技術は、海外においても高い評価を得ています。さらに、国内では2020年4月から試行的に新型コロナウイルス感染症対策や成果創出加速プログラムで活用され、その研究成果はすでに国民生活にも還元されています。

今回の「第50回 日本産業技術大賞」では、「富岳」がスーパーコンピュータの性能ランキングで世界初の2期連続4冠を達成し技術力の高さを示したことに加え、利用者と設計者の協調設計手法で開発され、高いアプリケーション性能と幅広い利活用の両立を実現した点、「富岳」で開発されたイノベーションのグローバル展開や、新型コロナウイルス感染症拡大防止に貢献する試行的研究の成果を社会に還元している点などが高く評価されました。今後、「富岳」が、新薬の開発、防災や減災など安心安全な社会の実現、また、新素材開発やものづくりにおける試作レス開発の確立など、社会的課題の解決や最先端研究の推進、および企業競争力の強化を通して、日本の産業技術の発展に大きく貢献することが期待されています。

理研と富士通は、今後も「富岳」の運用において協力して安定稼働に努めるともに、世界一の運用技術の開発や利用環境の高度化、スーパーコンピューティング技術の開発や提供などを通じ、社会的課題の解決や最先端研究の加速、超スマート社会Society5.0の実現に貢献していきます。

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概要: 富士通株式会社

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