TOKYO, Aug 17, 2021 - (JCN Newswire) -  三菱電機株式会社は、当社の受配電システム製作所(香川県丸亀市)が製造する72/84kV キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)(※1)において、お客様から要求を受けていたJEC規格(※2)、JEM規格(※3)、またはIEC規格(※4)に準拠した受入試験(※5)の一部を省略、あるいは規格と異なる要領で実施し、試験成績書へ不適切な記載を行っていたことが社内調査で7月28日に判明したので、お知らせします。

当社は本件の判明後、直ちに当該製品の出荷を停止しました。現在、全試験項目を適正に実施した製品のみを出荷しております。また、お客様である官公庁や鉄道事業者、電力事業者等に状況のご報告を開始したところです。

なお、これまでに出荷した当該製品の安全・機能・性能については、開発段階での形式試験、量産時の工場内試験および出荷後の現地試験等により、当社として健全性を確認しております。また、これまでに本件に起因する事故は確認されておりません。今後お客様とご相談し、必要に応じ現地での特別点検を実施いたします。

お客様や関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けすることを深くお詫び申し上げます。

本件につきましては、今後は、7月2日に設置した調査委員会(委員長:西村あさひ法律事務所 木目田 裕、7月2日(※6)および7月21日(※7)公表資料参照)が引き継いで調査を進め、同委員会での調査結果がまとまり次第、その原因、再発防止策と合わせて公表する予定です。また、今後の調査の過程において、その他の製品で新たに不適切検査等の重大な問題が判明した場合は、速やかに公表いたします。

現時点で、本件による当期の連結業績予想の修正はありません。今後、お客様への対応や再発防止策の展開などに真摯に取り組む中で、影響が見込まれる場合には速やかに公表いたします。

対象製品の概要
■製品名・形式: 72/84kV キュービクル形ガス絶縁開閉装置 GX-70V、HG-VA、HG-VG、HG-VG-A
■出荷期間および案件数: 1996年から2021年計863案件(計4,529面)

不適切検査の内容(2021年8月17日時点)
判明した不適切検査の内容は以下のとおりです。いずれも受入試験におけるもので、製品開発時に実施する形式試験は、適切に実施されたことを確認しております。
1. JEC規格に準拠した雷インパルス耐電圧試験(落雷による絶縁破壊を模擬した試験)を省略していたにもかかわらず、試験成績書には「良」と記載した。
2. JEC規格、JEM規格またはIEC規格に準拠した商用周波耐電圧試験の一部(遮断器の端子間の絶縁試験)を省略していたにもかかわらず、試験成績書には「良」と記載した。
3. JEC規格、JEM規格に準拠した部分放電試験(商用周波耐電圧試験と同時に部分放電を測定する試験)において、規格と異なる電圧印加パターンで試験を実施した。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2021/0817.pdf

概要:三菱電機株式会社

詳細は http://www.mitsubishielectric.co.jp をご覧ください。

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